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特定技能評価試験(バス)の学習ガイド:範囲と対策を整理

特定技能評価試験(バス)の形式、受験資格、出題範囲を公式の実施要領で整理し、バス運転者の心得をオリジナル演習で確認できる学習ガイドです。

Updated September 202611 min readStudy GuideJapan SSW Exam
Sarah Cooper

Sarah Cooper

Japan SSW Exam Editorial Team

特定技能評価試験(バス)は、学科試験30問(○×式)と実技試験20問(三肢択一)、合計80分で、それぞれの正答率60%以上が合格基準です。出題範囲は運行業務・接遇業務・安全衛生の3分野。本ガイドでは公式の実施要領で形式と受験の流れを整理し、日本バス協会の学習用テキストに基づく心得の解説と、時刻表・乗客対応のオリジナル演習で現場判断を確認できるようにしました。

試験の形式と合格基準

学科試験は30問の○×式、実技試験は20問の三肢択一で、試験時間は合計80分。合格基準は学科と実技のそれぞれで正答率60%以上です。

試験は、コンピュータを使って画面上で解答するCBT方式、またはペーパーテスト方式で実施されます。実技試験は、図やイラストなどで状況を設定し、その場面で正しい判別や判断を選ぶ形式です。用語の暗記だけでなく、場面ごとに「何をすべきか」を選ぶ練習が必要になります。

学科試験は30問の真偽法(○×式)、実技試験は20問の三肢択一です。試験時間は学科と実技を合わせて80分です。合格基準は学科と実技のそれぞれで正答率60%以上であり、片方だけ高得点でも合格にはなりません。

試験は年複数回、国内外で実施されます。実施時期や場所は国土交通省と日本海事協会が協議の上で決め、日本海事協会のウェブサイトで案内されます。本ガイド執筆時点で、具体的な日程の確認はできていないため、必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

参照した公式資料: 自動車運送業分野特定技能1号評価試験実施要領(国土交通省物流・自動車局、令和6年12月) — 1 試験概要~5 合否の基準

出題範囲は運行業務・接遇業務・安全衛生の3分野

バスの試験範囲は、学科・実技ともに運行業務、接遇業務、安全衛生の3分野です。

バスの評価試験が想定するのは、一般乗合旅客自動車運送事業、一般貸切旅客自動車運送事業または特定旅客自動車運送事業での乗務です。路線バス、貸切バス、特定バスのいずれを想定していても、試験範囲は同じ3分野です。

試験が確認するのは、運行管理者などの指導・監督の下で、運行前後の点検、安全な運行、乗務記録の作成や乗客対応などができるレベルです。実施要領は、実務経験2年程度の人が試験準備なしで受けた場合に7割程度合格できる水準としています。これは問題の難易度の置き方を示すもので、準備が不要という意味ではありません。

学習の題材には、日本バス協会が特定技能評価試験に向けて作成した「バス運転者を目指す人の為の学習用テキスト」が使えます。目次は安全運転の知識、危険な場所での運転、バス運転者の心得、接遇、点呼、交通事故や故障時の対応などで構成されており、3分野の学習に対応する題材を確認できます。次の対応は目次からの学習の目安であり、公式の出題配分を示すものではありません。

試験の分野学習で確認したい主な題材
運行業務安全な発進、速度と車間距離、進路変更や交差点の通り方、危険な場所での運転、点呼や乗務記録
接遇業務接客全般、障害者・高齢者対応、運賃収受、ドアの開閉、急病人対応
安全衛生運転前の自動車の点検、車内の清潔保持、体調の申告

参照した公式資料: 自動車運送業分野特定技能1号評価試験実施要領(国土交通省物流・自動車局、令和6年12月) — 1 試験概要~5 合否の基準; 日本バス協会 バス運転者学習用テキスト Ver.02(2024年12月10日) — 巻頭目次および印刷ページ54~55(バス運転者の心得)

バス運転者の心得:乗客の安全と日々の確認

乗客の安全を考えて慎重に運転すること、体調や車両の異常を事業者に申し出ること、ドアと日常点検の基本手順を身につけることが学習の中心です。

バス運転者は、いつも乗客の安全を考えて運転します。他の車や歩行者が危険な行動をしても事故を避けるよう慎重に運転すること、利用客を驚かすような急ブレーキや急発進をしないことが基本です。揺れる道路では、乗客に声をかけて注意を促します。

自分の体調についても申告が求められます。病気や疲れなどの理由で安全な運転ができないおそれがあるときは、その旨を事業者に申し出ます。運転中に重大な故障を発見したときや、重大な事故が発生するおそれがあるときは、直ちに運転を中止します。業務を交代するときは、道路や車の状況を申し継ぎます。

ドアの扱いには明確な手順があります。乗降口のドアは、停車を確認したあとで開け、確実に閉めてから発車します。この手順は後の接遇演習でも判断の根拠になります。

車両面では、一日に一回、運行を始める前に日常点検を行い、その結果を事業者に報告します。なお、紙の学習で項目を覚えることと、実務で点検と申告を確実に行うことは別の能力です。この試験は知識を確認するものであり、実際の乗務の熟練を置き換えるものではありません。

参照した公式資料: 日本バス協会 バス運転者学習用テキスト Ver.02(2024年12月10日) — 巻頭目次および印刷ページ54~55(バス運転者の心得)

演習1:到着と発車の時刻を分ける

走行が終わる時刻が到着、そこから停留時間を加えた時刻が次の発車です。二つを混同せず計算します。

路線バスの乗務では、ダイヤと安全の関係を数字で考える場面があります。次の演習は、このガイドで用意したオリジナルの例題です。仮定の数値に基づく計算練習であり、実際のダイヤや路線を示すものではありません。

演習問題

【オリジナル計算練習】始発Aを09:10に出発し、停留所Bまで25分走行します。Bでは5分停留してから発車します。①Bへの到着時刻とBからの発車時刻を答えてください。②Aの出発が7分遅れ、走行時間と停留時間が同じ場合、それぞれ何時になりますか。

答えを見る

①B到着09:35、B発車09:40です。②B到着09:42、B発車09:47です。

定刻では09:10+25分=09:35に到着し、さらに5分で09:40に発車します。7分遅れる場合はA発車が09:17なので、25分後の09:42にBへ到着し、5分後の09:47に発車します。停留時間を到着前に足すのは誤りです。ここでは所要時間が変わらないという前提で計算しています。

参照した公式資料: 日本バス協会 バス運転者学習用テキスト Ver.02(2024年12月10日) — 巻頭目次および印刷ページ54~55(バス運転者の心得)

演習2:停留所以外での降車の依頼への対応

この演習の路線の指示に従い、次の指定停留所での降車を丁寧に案内します。

接遇の問題では、依頼にそのまま応じることが必ずしも正しいとは限りません。ドアの開閉には手順があるため、断り方も含めて接遇が問われる場面を、応答文まで書く演習で練習します。

演習問題

【オリジナル接客練習】この路線の指示は「通常の降車は指定の停留所で行う」です。緊急事態ではなく、停留所以外の安全を確認できない路上で、乗客から「ここで扉を開けて降ろしてほしい」と頼まれました。乗客への応答文を含めて、どう対応するか答えてください。

答えを見る

「申し訳ございません。安全のため、扉を開けるのは停留所だけとなっています。次の停留所で降車してください。」と丁寧に説明し、次の停留所で安全に停車してから降車してもらいます。

問題文では通常の降車を指定停留所に限る指示があり、今の場所の安全も確認できません。その条件に従って案内します。停車を確認した後にドアを開けるという基本も守ります。すべてのバス路線や緊急時に同じ制限があると一般化する問題ではありません。

参照した公式資料: 日本バス協会 バス運転者学習用テキスト Ver.02(2024年12月10日) — 巻頭目次および印刷ページ54~55(バス運転者の心得)

教科書と公式情報を使った学習の進め方

日本バス協会の学習用テキストを軸に、安全運転から接遇、緊急時の対応へと順に学び、最後に模擬問題で確認します。

日本バス協会は、特定技能評価試験に向けて学習する外国人の方のために「バス運転者を目指す人の為の学習用テキスト」(Ver.2、2024年12月)を公開しています。無料でダウンロードできるため、まずテキスト全体に目を通してください。本ガイドでは細かい項目まで確認しきれていないため、残りの範囲はテキストの本文で学んでください。

学習の順序は一例ですが、基本的な心構えと信号・標識から始め、安全運転の知識、バス運転者の心得と接遇、交通事故や故障時の対応へと進めると、運行業務と接遇業務の両方を順路どおりに確認できます。最後にドリルや模擬問題で、間違えた項目がどの分野の知識かを分類し直すと弱点の所在が見えます。

試験は日本語で実施されます(必要に応じてルビを付します)。ただし、バスの試験のうち第二種運転免許の学科試験に準拠した内容については、試験を実施する国の現地語が併記されます。日本語の学習と専門用語の学習を並行して進めることをお勧めします。

  • 走行中に重大な故障を発見したら? → 直ちに運転を中止します。
  • 日常点検はいつ、どのくらいの頻度で行いますか? → 一日に一回、運行を始める前に行い、その結果を事業者に報告します。
  • 病気や疲れで安全な運転ができないおそれがあるときは? → その旨を事業者に申し出ます。

参照した公式資料: 自動車運送業分野特定技能1号評価試験実施要領(国土交通省物流・自動車局、令和6年12月) — 1 試験概要~5 合否の基準; 日本バス協会ニュース:外国人向け「バス運転者を目指す人の為の学習用テキスト」を新しくしました(2025年3月27日); 日本バス協会 バス運転者学習用テキスト Ver.02(2024年12月10日) — 巻頭目次および印刷ページ54~55(バス運転者の心得)

受験前のチェックリストと次のステップ

資格条件、試験形式、学習範囲、公式情報の4点を確認してから申込みに進みます。

申込みの前に、次の項目を確認してください。

次のステップは、日本海事協会のウェブサイトで最新の実施日程と申込み期間を確認することです。日程や会場は国土交通省と日本海事協会が協議の上で決定されるため、本ガイドでは具体的な日程を案内していません。練習問題をさらに解く場合は、このサイトの無料練習ページや他分野の学習ガイドも利用してください。

  • 試験実施日に満17歳以上で、有効な自動車運転免許を持っていること(国内受験では在留資格も必要)
  • 学科30問(○×式)・実技20問(三肢択一)、合計80分、それぞれの正答率60%以上が合格基準であること
  • 出題範囲が運行業務・接遇業務・安全衛生の3分野であること
  • 学習用テキストでバス運転者の心得と接遇の基本手順を確認したこと
  • 日本海事協会のウェブサイトで、試験日・会場・受験料・本人確認書類を確認すること

参照した公式資料: 自動車運送業分野特定技能1号評価試験実施要領(国土交通省物流・自動車局、令和6年12月) — 1 試験概要~5 合否の基準

参照した公式資料

事実確認済み:

次のステップ

FAQ

Frequently Asked Questions

Practical answers to help you apply the guidance for Automobile Transportation Business Specified Skilled Worker Evaluation Test - Bus.

この試験に合格すると特定技能の在留資格が取れますか。
合格は在留資格の付与を保証するものではありません。在留資格認定証明書の交付申請や在留資格変更許可申請は別の手続きであり、交付や許可が必ず得られるものではありません。
この試験は運転免許の試験ですか。
違います。この試験は特定技能1号の技能を確認する評価試験であり、合格しても運転免許は交付されません。実際の乗務に関わる免許の要件は、別途、関係する機関の公式案内を確認してください。
受験料はいくらですか。
実施要領では固定の金額は定められておらず、試験実施に係る費用や実施国の所得・物価水準などを勘案して決定されます。金額と支払方法は日本海事協会のウェブサイトで確認してください。
試験は何語で行われますか。
日本語で実施されます(必要に応じてルビを付します)。ただし、第二種運転免許の学科試験に準拠した内容については、試験を実施する国の現地語が併記されます。

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